草薙大龍勢 願い乗せ空へ、16発打ち上げ 静岡・清水区
静岡県指定無形民俗文化財の「草薙大龍勢」(草薙龍勢花火実行委員会など主催)が23日、静岡市清水区の草薙スポーツ広場周辺で開かれた。
江戸時代から行われている伝統行事。五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願し昼夜を通して16発の龍勢花火が打ち上げられた。雲に覆われた空に龍勢花火の鮮やかな色が広がると、会場周辺は大きな拍手に包まれた。会場横の草薙神社創建1900年の節目にも花を添えた。
草薙神社龍勢保存会の増田正彦会長(75)は「歴史ある神社の節目の年に、みんなで一生懸命作った花火を披露できた。草薙神社も草薙大龍勢も末永く存続してほしい」と笑顔を見せた。
清水有度一小、二小の5年生は大落下傘を作ったり、打ち上げ前の呼び出しを務めたりして伝統技術に親しんだ。児童らは「これからも続いてほしい」「伝統をつないでいく一人になりたい」などと話し、保存会のメンバーらの思いを受け継いだ。
(清水支局・大村花)