中部横断道でトンネル火災事故想定し訓練 関連機関が連携確認

 中日本高速道路東京支社富士保全・サービスセンターなどは22日夜、トンネル内での事故と車両火災の発生を想定した訓練を静岡市清水区と山梨県南部町を結ぶ中部横断道樽峠トンネルで行った。

訓練に取り組む消防隊員ら=22日午後10時ごろ、中部横断道樽峠トンネル
訓練に取り組む消防隊員ら=22日午後10時ごろ、中部横断道樽峠トンネル

 同社や静岡、山梨両県の県警高速隊や消防署などから約40人が参加した。山梨方面に走行していた乗用車がトンネル内で前方の車に追突したとの想定。2台とも内壁に衝突して煙が上がり、追突した運転手が重傷を負ったまま車内に取り残された状況に対応した。
 静岡市消防局港北消防署が指揮を執り、両県の関係機関による連携を確認した。参加者は車を壊して閉じ込められた運転手の救出を訓練したほか、消火作業や周辺の交通整理なども実践した。
 同センターの中嶋正豪所長は「トンネル内での車両火災には各機関が連携した迅速な救援活動が不可欠。訓練での課題を確認し安全向上を目指したい」と話した。

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