記者コラム「清流」 目線を変えて

 静岡で記者になって以降、移動手段は専ら車。学生時代は徒歩や自転車での移動が主だったため、立場によって町の見え方がこれほど違うのかと驚く。
 交通事故のあった現場に足を運んだ時などはそれが顕著だ。ドライバー、歩行者それぞれの目線から道を眺めると、「歩行者からはよく見えているが車からは姿が見えにくい」「段差があって通行しづらい」「この先の横断歩道まで歩くと結構距離がある」など、現場を取り巻く環境に発見がある。
 春の交通安全運動が始まった。進学や就職、転勤で新生活を送っている人も多いだろう。「相手の立場に立ってみる」ことは対人関係だけでなく、交通安全でも大切なはず。歩行者、自転車、車。目線を変えて町を見て、交通事故防止に努めたい。
(清水支局・大村花)

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