インラインスケート静岡2選手 明賀さんと橋本さん 世界で輝く

 フランスで5月に行われたアーバンスポーツの世界最高峰の大会「FISE WORLD モンペリエ2023」のインラインスケートパーク部門女子プロクラスで静岡市立安東中2年の明賀芽泉[めい]選手が優勝した。昨年のアマチュアクラスに続く快挙。静岡学園高2年の橋本汐乃[しおの]選手も同女子プロクラスで初出場ながら4位に入った。静岡市内の同じ練習場を拠点に切磋琢磨(せっさたくま)する2人。同月の別の国際大会ではともに表彰台に上るなど急成長を見せる。

5月に行われた大会で共に表彰台に上った明賀芽泉選手(中央)と橋本汐乃選手(左)=5月下旬、フランス(Satoshi Saijo提供)
5月に行われた大会で共に表彰台に上った明賀芽泉選手(中央)と橋本汐乃選手(左)=5月下旬、フランス(Satoshi Saijo提供)

 インラインスケートはアイススケートの刃の部分をローラーに替えたスケート競技。パーク部門はジャンプなどのエアーや、手すりを滑るグラインドといった種類の技を約50秒の持ち時間で次々と披露する。事前に示されるコース図を見て自身で大まかな演技の組み立てを練り、実際のコースで高さや角度などを確認して細部を決めていく。
 引率した日本ローラーフリースタイル協会の安床武士さんによると、明賀選手はあらゆる種類の技を高いレベルで表現できるのが持ち味。一方の橋本選手はしなやかさと力強さ、華やかなエアーが強みという。2人は転倒の恐怖に負けず、けがに注意しながら前向きに練習を重ねてきた。
 共に小学生のころに競技を始め、同市葵区の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」を主な練習拠点にしている。「ヒロバがある静岡は競技環境としては恵まれている」と明賀選手。橋本選手は「自分のスケートスタイルを見て多くの人に楽しんでほしい」と話す。2人は競技者としてさらなる活躍を誓いつつ、競技人口の拡大にも期待を寄せる。

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