静岡市教育大綱、策定へ 来年3月までに素案

 静岡市総合教育会議は6日、2023年度の第1回会合を市役所静岡庁舎で開いた。難波喬司市長就任後初めての開催で、教育や文化振興などに関わる総合的な施策の元となる市教育大綱を策定することを示した。策定に向け、子育てや教育の現場に立つ職員らを直接招き課題を確認した。

策定する大綱の方針などを議論した会合=静岡市役所静岡庁舎
策定する大綱の方針などを議論した会合=静岡市役所静岡庁舎


 初回の会合では障害児保育や乳幼児健診の事後フォロー、学校といった現場から、実際の事例や働き方の実態などが伝えられた。難波市長は「現場や個人の努力ではなく全体のシステムや戦略を作り替えることが必要」と大綱策定の要点の認識を示した。
 同市では15年以降、第2期教育振興基本計画を市の教育大綱と位置づけていたが、教育委員会が所管する範囲だけでなく社会のより広い観点から教育をとらえていくことが必要だと判断。今年3月に策定された第3期の同計画と市の行政全般の観点を踏まえた大綱策定を行うことにした。
 来年3月の次回会合までに素案を策定し、パブリックコメントなどを経て同8月の完成を目指す。
 (清水支局・大村花)

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