メタノール燃料タンカー建造へ 静岡・カナサシ重工で起工式 内航船で国内初

 静岡市清水区三保のカナサシ重工の造船所で1日、国内の港を行き来する「内航船」では国内で初めてとなるメタノール燃料タンカーの起工式が開かれた。関係者が出席し、建造作業の安全や成功を祈願した。

関係者が出席した起工式=静岡市清水区のカナサシ重工造船所
関係者が出席した起工式=静岡市清水区のカナサシ重工造船所

 商船三井内航(東京都)、田渕海運(大阪市)、新居浜海運(愛媛県)の三社が共同保有する。関係者によると、内航船の業界でも環境負荷の低減に対するニーズが高まっているという。新たな燃料を探る中、既存の技術で船員が扱いやすいことなどから、メタノールを燃料とする船の建造に至った。
 2024年12月に完成予定。総重量は約570トン、全長約65・5メートルで、定員は6人。主要貨物もメタノールなどを想定しているという。

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