武将・補佐人の生きざま描く 静岡市清水区の望月さん 家康家臣らを研究、冊子に

 静岡市清水区由比で郷土史や武将の研究に取り組む望月良英さん(82)がこのほど、「武将・補佐人の人間研究」を自費出版した。大河ドラマ「どうする家康」に登場した徳川家康の家臣本多忠勝らを含む計36人を取り上げ、一人一人の人間性を掘り下げる内容に仕立てた。

「武将・補佐人の人間研究」を出版した望月さん=静岡市清水区由比
「武将・補佐人の人間研究」を出版した望月さん=静岡市清水区由比

 「単なる歴史上の出来事だけではなく、主君の働きの裏には補佐人のどんな貢献があったのか」「補佐人は主君とどんな関係性を築いていたか」などをテーマに据えた。「現代に残る歴史は勝者から見た歴史であり、悪者とされる人物にも良さや美学がある」という考えの下、自身が参加する武将研究会の活動で会員らと研究、議論した内容を編集し再構成した。
 地名や人名などを正確に知ってもらうため、漢字には適宜、読み仮名をつけた。「歴史の背景には必ず人間がいる。思いを持って活動してきた補佐人らが直面した状況にどう対応したか。生きざまを読んでほしい」との思いを込めた。
 A4判220ページ、1600円(税別)。戸田書店江尻台店で販売する。問い合わせは望月さん<電054(375)2646>へ。
 (清水支局・大村花)

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