三保松原の価値、再確認 富士山世界遺産10年 清水区でシンポジウム

 静岡市はこのほど、同市清水区の東海大静岡キャンパスで富士山世界文化遺産登録10周年記念シンポジウムを開いた。講演や朗読劇を通じ、世界文化遺産富士山の構成資産である三保松原の価値の再認識や保全活動の活性化を図った。

富士山の世界文化遺産登録10周年を記念したシンポジウム=静岡市清水区の東海大静岡キャンパス
富士山の世界文化遺産登録10周年を記念したシンポジウム=静岡市清水区の東海大静岡キャンパス

 元文化庁長官で三保松原文化創造センター「みほしるべ」の近藤誠一名誉館長らが講演し「富士山そのものだけでなく、鑑賞する人々がいてこそ世界文化遺産としての価値を発揮する」「写真で美しい風景を見るだけでなく、その場所に来て何を感じるかが大切」など、見る者の「感性」について多く言及。参加者が熱心に耳を傾けた。
 近藤名誉館長は「地域の皆さんには『感性』を総動員して富士山や三保松原、自然と対話を続けてほしい」とエールを送った。
 (清水支局・大村花)

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