バスケBリーグ 静岡17点差逆転で先勝 3部プレーオフ準々決勝

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の静岡(リーグ3位)は21日、沼津市総合体育館で2戦先勝方式のプレーオフ準々決勝第1戦を行い、68-65で東京U(リーグ6位)に先勝した。

 静岡は前半に許した17点差を逆転した。第3クオーター(Q)の立ち上がりにタバリオ・ミラーのインサイドプレーで流れをつかみ、ケニー・ローソン、アレクシス・エールセネルを軸に一気に詰め寄った。第4Qは残り4分半で57-63とされたが、岡田雄三のドライブや山田安斗夢の3点シュートなどでひっくり返した。
 第2戦は22日に同会場で行う。

守備でギア 後半本領
 劇的な大逆転でプレーオフの幕を開けた。25―42で迎えた第3クオーター(Q)、追い詰められた静岡にようやくエンジンが掛かった。ボールに圧力を掛け、ミスを誘い、一気に走った。「これだけ難しい試合を勝てたのは自信になる」と主将岡田。沼津中央高時代を過ごした地元に初勝利を届けた。
 東京Uに攻守で圧倒された20分間を終え、選手とミュラー監督が共有したのは精神面。「戦術ではない。受け身になっている。エナジーを変えよう」。持ち味の守備でギアを上げると、攻撃もかみ合い始めた。49-50の残り1分42秒、ローソンのスチールから山田が走り、8分間で17点差をひっくり返した。
 チームの成長を感じさせたのは、シーズン終盤に何度も逆転を許した第4Qだ。残り4分半で再び6点リードされても崩れない。岡田のドライブで食らい付き、61-63から山田が渾身(こんしん)の3点シュート。雄たけびを上げた点取り屋は「プレーオフ初戦でこの試合を経験したのは大きい。2戦目、準決勝、決勝につながる」と言い切った。

【B3プレーオフ】
 ▽準々決勝第1戦
静岡(リーグ3位)1勝 68(12―23 13―19 26―10 17―13)65 東京U(リーグ6位)1敗
横浜EX(リーグ5位)1勝 104(28―22 18―16 31―29 27―31)98 鹿児島(リーグ4位)1敗

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