Bリーグ・3部 プレーオフ ベルテ連勝、PO準決勝へ

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の静岡(リーグ3位)は22日、沼津市総合体育館でプレーオフ準々決勝第2戦を行い、85-82で東京U(リーグ6位)に連勝し準決勝進出を決めた。

静岡―東京U 第1クオーター、静岡の山田(中央)が3点シュートを放つ=沼津市総合体育館
静岡―東京U 第1クオーター、静岡の山田(中央)が3点シュートを放つ=沼津市総合体育館

 静岡が最終盤まで続いた競り合いを制した。前半は42-42。第3クオーター(Q)も一進一退の攻防が続いたが、終盤に吉田健太郎の3点シュートなどで5点を先行した。
 第4Qは加納誠也の3点シュート、ケニー・ローソンの内角プレーなどで中盤に11点をリード。最後は3点差まで迫られたが、残り4・5秒から相手の攻撃をしのいだ。
 B2昇格を懸けた準決勝は28日から始まり、静岡は敵地で埼玉(リーグ2位)と対戦する。

 【B3プレーオフ】
 ▽準々決勝第2戦
 静岡(リーグ3位)2勝 85(16―19 26―23 22―17 21―23)82 東京U(リーグ6位)2敗
 (静岡は準決勝進出)


■攻守がっちり B2へ加速 山田けん引 20得点7アシスト
 2戦続けてラストプレーまでもつれた大熱戦を制し、静岡がB2昇格への挑戦権を手にした。平均失点が70点を切る東京Uから今季6試合目で初の80点台をマークし、守っても最大8点のリードしか許さない。攻守ががっちりかみ合い、第1戦で大逆転勝ちした勢いをさらに加速させた。
 ミュラー監督が勝因に挙げたのは21-11のアシスト数。相手エースのクレイグに個人技で34得点されたが、リーグ戦のアシスト王にそこからの展開は許さなかった。対する静岡は内外にパスを散らしてシュート成功率48・4%。今季掲げてきたスタイルを勝負どころで発揮し、指揮官は「シーズンで最も重要な時期に100%になった」と断言した。
 攻撃をけん引したのは山田だ。ゾーン守備の隙を逃さず、4本の3点シュートを含む20得点7アシスト。第2クオーター(Q)には中盤の2連発で流れを引き寄せ、81-73の第4Q残り1分50秒では「自分らしくリングにアタックした」とドライブで畳みかけた。
 第1戦が平日のナイターにもかかわらず、2日間で計3400人が沼津に集結。大声援と手拍子は40分間鳴りやまず、吉田は「力になったし、相手が気おされているのが分かった」という。決戦の地は敵地埼玉。主将岡田は「この2戦は皆さんに勝たせてもらった。必ず昇格を勝ち取ってくる」と宣言した。

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