年金制度の仕組み解説 浜松で静岡県内巡回セミナー開講
静岡県年金福祉協会(大須賀紳晃理事長)は23日、公的年金制度の理解促進を目的に、本年度の年金セミナー(浜松市勤労福祉協会共催、静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区の市勤労会館Uホールで開いた。50、60代を中心に約50人が聴講した。
社会保険労務士の斉藤光一郎さん(焼津市)が講師を務め、年金の仕組みや受給開始年齢、繰り上げ、繰り下げ受給双方の留意点などを説明した。60歳以降に厚生年金に加入しながら働く場合、一定額を超えると支給額が減る在職老齢年金については、基準額の変更や計算方法を解説した。
公的年金の支給額は4月以降引き上げられるが、物価上昇には追いつかない状況。斉藤さんは「自身の加入記録をしっかり確認して制度の正しい知識を身につけ、将来の生活設計に役立ててほしい」と話した。
セミナーは来年3月10日まで静岡県内各地で計12回開く。2回目以降の日程や開催地は静岡県年金福祉協会のホームページに掲載している。