双葉小児童 大切に育てた60株 フタバアオイ献上へ出発式 上賀茂神社(京都)に初の里帰り 浜松

 浜松市中区の双葉小は25日、児童が大切に育てたフタバアオイ約60株を上賀茂神社(京都市)へ献上するのを前に、里帰り出発式を校内で開いた。

大切に育てたフタバアオイを託す双葉小児童=浜松市中区の同校
大切に育てたフタバアオイを託す双葉小児童=浜松市中区の同校

 5、6年生約70人が参加し、県西部でフタバアオイの保護活動に携わる市民グループ「葵の会遠州」の坂口武利事務局長(74)に、プランターを託した。同神社で5月6日に行われる「里帰り式」を経て、来年の葵祭の装飾に使われる予定。
 フタバアオイは徳川家の「葵の紋」のモチーフといわれ、毎年5月15日に行われる京都三大祭りの「葵祭」に欠かせない装飾となっている。例年は約1万株が衣装や道具の飾りとして使われるが、環境の変化に伴う自生地の減少により、全国各地で保護活動が進められている。
 強い日差しや乾燥に弱いため、栽培が難しいとされるが、双葉小では6年生約40人が昨年6月から、毎日水やりをするなどして育ててきた。同校は2015年から、同神社などが関係するユネスコ未来遺産運動認定事業「葵プロジェクト」に参加し、初めて里帰りできるまでに育ったという。

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