浦川地区の魅力 壁画制作へ 児童と静岡文化芸術大生 駅舎活用 アイデア出し合う アート企画始動-浜松

 浜松市天竜区佐久間町浦川のJR飯田線浦川駅の駅舎を活用したアート企画「佐久間アートプロジェクト」が今月、始動した。人口減少と高齢化が進む浦川地区を盛り上げる企画の一環で、同町の浦川小の児童と静岡文化芸術大の学生が共同して壁画を制作する。完成した壁画は8月中に駅舎で披露する。

浦川の魅力を出し合う参加者=浜松市天竜区佐久間町の浦川小
浦川の魅力を出し合う参加者=浜松市天竜区佐久間町の浦川小

 アート企画は、地元企業や文化芸大の学生などでつくる「シン・サクマ計画」が主催。シン・サクマ計画は、地域を超えた交流を活性化させることで、浦川地区のにぎわいをつくろうと発足した。同計画の共同代表は静岡ガスコム(同市中区)の浅野孝記社長と浜松山里いきいき応援隊の金田鈴音さんが務める。アート企画に続いて浦川をテーマにしたさまざまなイベントを準備する予定。
 このほど、金田さんら同計画のメンバー、大学生、児童約30人が同小体育館で顔を合わせた。アート企画の初回は、5、6人の班に分かれて浦川の魅力や名所をピックアップし、模造紙にまとめる作業に取り組んだ。地元の名物「五平餅」や伝統芸能「浦川歌舞伎」、キャンプ場など多くの魅力が挙がった。今後は地元住民への聞き取り調査も進めていき、描く内容を固める。金田さんは「壁画を駅に設置することで、見た人にすてきな思いを感じてほしい」と話した。

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