霊峰の構成資産紹介 世界遺産10年で官民組織の協会 冊子、無料配布

 富士山周辺の市町村や各種団体でつくる日本富士山協会はこのほど、世界遺産富士山の構成資産を紹介するガイドブック「富士山への道」を作製した。世界遺産登録10周年に合わせ、信仰の対象である霊峰の魅力を改めて伝える目的。道の駅や観光案内所で無料配布している。

世界遺産富士山の構成資産を紹介するガイドブック=沼津市
世界遺産富士山の構成資産を紹介するガイドブック=沼津市

 静岡、山梨両県にある25の構成資産の由来や特徴を写真付きで解説している。前半は「大宮・村山口」や「須山口」など旧登山道ごとに関連資産をまとめた。後半は、水行が行われた「水の霊場」、くぐり抜けて生まれ変わりを願う「胎内潜(たいないくぐり)」が行われた「溶岩洞穴」など信仰の形態別に分けた。
 構成資産の他に、東岳院(御殿場市)をはじめ富士山信仰に関わる6社寺と、富士山世界遺産センターなど富士山について学べる施設も取り上げた。
 B5判、32ページ。3万部製作した。問い合わせは同協会事務局<電0555(22)5175>へ。

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