名人戦の大盤解説 男女棋士 丁々発止 静岡・浮月楼

 静岡市葵区の料亭「浮月楼」で開かれた将棋の第81期名人戦7番勝負第2局の関連企画として、同市の実行委員会が27日、同じ会場で大盤解説会を開いた。男女棋士5人が、渡辺明名人、藤井聡太六冠の指し手の意図や形勢を説明した。

名人戦7番勝負第2局を解説する木村一基九段(右)と脇田菜々子女流初段=27日午後、静岡市葵区の「浮月楼」
名人戦7番勝負第2局を解説する木村一基九段(右)と脇田菜々子女流初段=27日午後、静岡市葵区の「浮月楼」

 木村一基九段(49)、佐々木勇気八段(28)、飯塚祐紀七段(54)、貞升南女流二段(37)、脇田菜々子女流初段(26)が二人一組で次々登壇し、丁々発止のやりとりを見せた。過去の名人戦の逸話、タイトル戦に臨む棋士の心理状態にも触れ、会場を沸かせた。
 約140人が集った。最前列で約5時間半耳を傾けた戸塚貴美江さん(58)=同市葵区=は「2020年から将棋を観戦している。今日はゆっくりした展開だったが、プロ棋士の解説を目の前で聞け、楽しかった」と笑顔を見せた。大盤解説会は同市民文化会館でも行われ、80人が参加した。
 同実行委が企画した「おやつコンテスト」のスイーツにも注目が集まった。対局の両棋士が初日に選んだおやつは次の通り。
 渡辺名人 漆黒の甲冑(かっちゅう)と徳川四天王のタルト、茶っふる▽藤井六冠 玄米茶のわらび餅、茶っふる

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