平和の象徴 1枚の絵に 富士宮西高美術部 キッズゲルニカ完成
富士宮市の富士宮西高美術部によるキッズゲルニカ作品が完成し28日、同校で披露された。2、3年生部員11人がそれぞれ考える平和の象徴を1枚にまとめた。
作品は縦3.5メートル、横7.8メートル。銃器を捨てたごみ箱のふたに乗っている天使がシャボン玉を飛ばす姿を描いた。暗闇から明るい世界に向かうシャボン玉の内側には、安らかに眠る子どもや花畑、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」などを入れ、平和な未来を願った。
部員たちは春休みから作品の構成を練り、全員で作業を分担して制作に取り組んだ。部長の3年太田充奏さん(17)は「平和とは何か、自分の考えと向き合う時間になった」と話した。
作品はキッズゲルニカ富士宮実行委員会に贈り、県内外で掲示される予定。
(富士宮支局・国本啓志郎)