静岡県庁に中韓選定都市訪問団 サッカー人材交流提案 知事「大賛成」

 日中韓3カ国の選定都市が文化交流する「東アジア文化都市」事業で来日中の中国広東省梅州市と韓国全州市の行政団が1日、県庁に川勝平太知事をそれぞれ訪ね、2023年の国内開催都市である本県とスポーツや観光面の交流を活発化させることを確認した。梅州市の訪問団が「静岡県の経験豊富なサッカーコーチに地元の青年を指導してもらいたい」と提案し、川勝知事が「大賛成」と応じる場面もあった。

韓国・全州市の訪問団と記念撮影する川勝知事(左から4人目)=県庁
韓国・全州市の訪問団と記念撮影する川勝知事(左から4人目)=県庁

 梅州市は、訪問団代表の趙東副市長が芸術、スポーツ、観光の3分野での交流を要望した。同市では特にサッカーが盛んだとし、具体的な人材交流事業を提案した。川勝知事は賛同し、「(静岡空港から)チャーター便でも飛ばしてスポーツ交流ができればいい」と述べた。
 全州市は金仁泰[キムインテ]副市長と文化担当の市議らが訪ねた。金副市長は本県と「食文化の都市」などの共通点があるとし、「市民が静岡県に関心を持ち、訪問する機会が増えると期待している」と話した。
 川勝知事は両訪問団に富士山の蒔絵(まきえ)や写真を贈り、梅州市からは地方劇「広東漢劇」を紹介する屏風(びょうぶ)を、全州市からは地元の伝統工芸品である絹織物の贈り物を受けた。
 両訪問団は2日に静岡市駿河区のグランシップなどで開かれる県の東アジア文化都市行事「春の式典」に出席し、県の案内で県内の観光名所も巡る予定。

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