高瀬、金丸 1600リレーで“レジェンド”対決 陸上・静岡国際

 陸上の日本グランプリシリーズ第6戦、第38回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)は3日、エコパスタジアムで男女12種目を行った。男子オープン種目の1600メートルリレーで、日本選手権400メートル11連覇の金丸祐三ら1987年生まれの元トップ選手をそろえた「金丸世代」(大阪)が3分17秒93でマスターズM35(35~39歳)日本新記録をマークした。

オープン男子1600メートルリレーで力走する金丸祐三(右)、高瀬慧(右から3人目)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
オープン男子1600メートルリレーで力走する金丸祐三(右)、高瀬慧(右から3人目)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)

大会ムード盛り上げ
 男子短距離で五輪2大会を経験し、2021年に引退した高瀬慧=富士通、静岡西高出=が、1600メートルリレー(オープン種目)に1988年世代の「静岡チーム」で出場。400メートル日本選手権11連覇の金丸祐三ら1学年上の「金丸世代」と競り合い、大会を盛り上げた。
 高瀬が小学生の頃から親しんできた静岡国際の面白さを発信しようと企画。同学年で高校時代にライバルだった元トップ選手を集めてチームを結成した。
 1走で高瀬と金丸による“レジェンド”対決が実現。観客席から拍手が湧き起こった。静岡チームは3走のけがで途中棄権となったが、金丸世代チームのマスターズM35日本記録更新を後押しした。
 陸上界を盛り上げるため、さらなる活動に意欲を見せる高瀬。「前座として大会の雰囲気をつくる役目は果たせたと思う。走ることを楽しむのが大事だと、子どもたちに伝わったらうれしい」と期待を込めた。

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