ウクライナから避難の女性 浜松市長に生活ぶり報告 支援に感謝

 ウクライナから避難し浜松市西区のオイスカ開発教育専門学校で学ぶ20~30代の女性4人が19日、同市役所を訪れ、中野祐介市長に支援への感謝を伝えた。

中野市長(手前)に浜松での生活ぶりや母国への思いを伝える女性たち=浜松市役所
中野市長(手前)に浜松での生活ぶりや母国への思いを伝える女性たち=浜松市役所

 同校が学費免除で受け入れたヴィーラさん、マルハリタさん、ユリヤさん、リアさんの4人で、昨年7月以降に順次来日し、日本語学習に励んでいる。マルハリタさんは父が兵士で、ユリヤさんは激戦のドネツク州に家族が残る。4人とも不安を抱えながら生活していて、積極的に地域の交流会などに参加し、終戦を願う思いを発信している。
 ヴィーラさんは「浜松の皆さんが応援してくれてありがたい」と礼を述べた。その上で、紛争が長期化する中、国際社会の関心低下や支援の先細りを心配していると説明し、「ウクライナで戦争が続いていることを忘れないでほしい」と呼びかけた。
 中野市長は「一日も早い終戦と平和をお祈りしている」と話し、避難の長期化を踏まえた支援の充実を検討する考えを示した。
 (浜松総局・宮坂武司)

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