歌人「明石海人」知って 一生を漫画に 母校・沼津商高同窓会が冊子作成

 若い世代に沼津市出身の歌人明石海人(1901~39年)を知ってもらおうと、母校の沼津商業高の同窓会「明石海人の会」がこのほど、明石の一生を紹介する漫画が入った冊子を作成した。このほど関係者らが同校を訪れて完成を報告し、800冊を寄贈した。

冊子の完成を喜ぶ関係者=清水町の沼津商業高
冊子の完成を喜ぶ関係者=清水町の沼津商業高


 会は約3年前から、明石海人研究家の岡野久代さんと冊子の作成に着手。高校生などにハンセン病に向き合った明石の生涯や歌人になった経緯をわかりやすく伝えるために漫画家ひらのとーるさん(38)に協力を依頼し、完成した。
 冊子には明石の歌集「白描」の説明や一生を描いた漫画、ハンセン病の歴史的背景を掲載。寄贈した冊子は、岡野さんが毎年1年生に行う講義で使用する。
 同会の小柴清さん(90)は「若い世代にあった冊子ができたと思う。多くの人に明石海人のことを知ってほしい」と話した。(東部総局・天羽桜子)

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