静岡市、4市1社と連携協定 中部日本横断道利用促進 ふるさと納税サイト活用

 静岡市は22日、「中部日本横断自動車道」の利用促進に向けた連携協定を、沿線自治体(山梨県南アルプス、北杜両市、長野県佐久市、新潟県上越市)、ふるさと納税サイト運営会社のトラストバンク(東京都)と結んだ。沿線を一つの観光圏域としてPRし、誘客につなげる。都内で締結式を開き、難波喬司静岡市長ら5市の首長と同社の川村憲一代表取締役が協定書を交わした。

中部日本横断自動車道の利用促進に向けた連携協定を結んだ難波喬司静岡市長(右から2人目)=22日午後、東京都内
中部日本横断自動車道の利用促進に向けた連携協定を結んだ難波喬司静岡市長(右から2人目)=22日午後、東京都内

 難波市長は「ルート沿いの食や自然、景観は魅力的。建設促進だけでなく、観光面でも連携を深めたい」と話した。川村氏は「自動車道というインフラを活用して広域で観光誘客を進めていく。他の地域の見本になる取り組みだ」と述べた。
 協定により、同社のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」に沿線自治体の特集ページを開設する。宿泊や観光体験といった各市の返礼品を紹介し、来訪のきっかけをつくる。静岡市のアマナツなど各市の名産品を使ったジャムも開発した。未開通区間がある北杜市の返礼品に加え、食の豊かさをアピールする。
 中部日本横断道は、中部横断道や上信越道からなる静岡県から新潟県までの区間の総称で、中部横断道の一部に未開通区間がある。
 (東京支社・山下奈津美)

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