全国ワンツー狙う 静岡県勢ハードラー 8月全国高校総体【しずスポ】

 陸上の高校男子110メートル障害で今夏、県勢ハードラーが全国トップクラスの争いを繰り広げそうだ。宮本皓寿(浜松市立3年)が今季、高校生最速の14秒27をマークすれば、昨夏1年生で唯一、全国入賞した浅井惺流(東海大翔洋2年)も追い風参考ながら14秒19を出した。「先輩と『全国総体でワン・ツーを決めよう』と話している」と浅井。2年間、しのぎを削ってきた2人が8月の大舞台を盛り上げる。

宮本皓寿 浜松市立3年
宮本皓寿 浜松市立3年
浅井惺流 東海大翔洋2年
浅井惺流 東海大翔洋2年
宮本皓寿 浜松市立3年
浅井惺流 東海大翔洋2年

 宮本は身長192センチというスケールの大きさが魅力。冬場の練習で「坂道を下るように走れるようになった」と、スタート、ハードリングとも体重移動で推進力を生み出す感覚を身に付け、長身をしっかり操れるようになった。西部総体の14秒27で自己記録を大きく更新。県大会も14秒52の好記録で連覇した。
 昨夏の全国総体は準決勝敗退。決勝に進んだ浅井から大きな刺激を受け、コンパクトな腕の振りを取り入れてきた。今夏の目標は「13秒台で優勝」だ。
 浅井は昨年8月に高1歴代4位の14秒41をマークし、栃木国体は少年Bで優勝。一冬を経てさらにスピードが上がった。春先に腰椎分離症を発症した影響でまだ万全な状態ではないが、中部総体は手応えがないまま14秒19(追い風3・0メートル)を出し「コンディションが上がれば記録は出る」と確信した。
 県総体は14秒69で2位だったが、「宮本さんを意識して走ったことで体のキレが上がってきた」と浅井。宮本の素早いハードリングを参考にしている。学年こそ違うが、高め合ってきたライバル同士。真夏の北海道で決着をつける。
(山本一真)

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