男子は御殿場、女子は清水桜が丘がV 静岡県高校総体ハンドボール

  静岡県高校総体は28日、ハンドボールの男女決勝を行い、男子は御殿場が35-25で富士を下して11年ぶりの優勝。女子は清水桜が丘が22-13で3連覇を狙った静岡農を破り、5年ぶりに頂点に立った。

ハンドボール男子決勝 御殿場―富士 前半、御殿場の大森(手前右)がシュートを放つ=静岡市中央体育館
ハンドボール男子決勝 御殿場―富士 前半、御殿場の大森(手前右)がシュートを放つ=静岡市中央体育館
ハンドボール女子決勝 清水桜が丘―静岡農 後半、清水桜が丘の八木(中央)が相手守備に囲まれながらゴールを奪う=静岡市中央体育館
ハンドボール女子決勝 清水桜が丘―静岡農 後半、清水桜が丘の八木(中央)が相手守備に囲まれながらゴールを奪う=静岡市中央体育館
ハンドボール男子決勝 御殿場―富士 前半、御殿場の大森(手前右)がシュートを放つ=静岡市中央体育館
ハンドボール女子決勝 清水桜が丘―静岡農 後半、清水桜が丘の八木(中央)が相手守備に囲まれながらゴールを奪う=静岡市中央体育館


 御殿場、変幻自在の速攻 「全国で歴史を」
 ハーフコートの攻防が主体のハンドボールで男子の御殿場が変幻自在の速攻を繰り広げた。巧みな連係に大胆なロングパスも交え敵陣になだれこむ。「スピーディーハンドボール」を掲げて就任20年目の鈴木監督も「一、二を争う」と目を見張る完成度で11年ぶりの頂点に駆け上がった。
 開始直後からGK林のロングスローで好機を演出。特に「絶対に来ると分かっている」と先頭を走る飯塚とのホットラインで得点を量産した。中盤のボール運びも洗練され、人とボールが縦横無尽にコートを動いた。
 先発7人のうち、3年生4人が御殿場ハンドボールクラブ出身。小学生までのクラブに中学生チームを創設した1期生だ。「高校まで地元でハンドをやりたくて(創設を)お願いした。この夏の全国は絶対だった」と主将大森。経験者に刺激され鈴木ら未経験だった同級生も成長した。
 選抜、総体で計3度挑んだ全国大会は全て初戦敗退。大森は「このスタイルは全国で勝つため」と新たな歴史を刻む決意だ。
 桜が丘、攻守かみ合う
 女子の清水桜が丘は守備が光った。互いに得点が伸びない立ち上がりをきっちり耐え、14-8の後半7分過ぎから、2連覇中の静岡農を10分以上無得点に抑えながら5連続得点し試合を決めた。
 相手のパス回しに重圧を掛け、ポストプレーにも体を張って決定機を作らせなかった。攻めてはエース八木が「新人戦は突破力が課題だった。今回は自分のベストを出せた」と内角に切れ込み、相手守備に囲まれてもゴールにねじ込む。攻守ががっちりかみ合った。
 春の全国選抜は3位になった香川・高松商に19-44と圧倒され初戦敗退。全国レベルを痛感した。ただ、攻撃面は通用した部分もあり、「いい守備ができた時は、いい攻撃につながる。守りを強化してきた」と主将亀井。その成果を大一番で披露し、全国へ手応えをつかんだ。

 ▽男子決勝
御殿場 35(17―11 18―14)25 富士

 ▽同3位決定戦
富士宮東 21(11―7 10―11)18 静岡農

 ▽女子決勝
清水桜が丘 22(11―7 11―6)13 静岡農

 ▽同3位決定戦
浜松南 23(9―11 10―8 延長2―2 2―0)21 富士
 ※男女とも1位が全国総体、3位までが東海総体出場

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