海洋競技拠点 基本構想提示 事業費5億~13億円 浜松市議会常任委

 浜松市議会は31日、5常任委員会を開いた。市は市民文教委員会で、北区三ケ日町都筑の浜名湖岸に整備するビーチマリンスポーツ拠点施設の基本構想を示し、管理棟を仮設にして整備費を5億7400万円とする案から、恒久建築物として13億3800万円にする案まで三つのモデルを挙げた。南区の遠州灘海浜公園に整備する江之島ビーチコートの整備手法とスケジュールも明らかにした。

 三ケ日の施設はセーリングやウインドサーフィンの大会誘致ゾーンと位置づける。約1・4ヘクタールの用地にシャワー室を備えた管理棟、約150艇を平置きできる競技エリア、86台収容の駐車場を整備する。管理棟を仮設か恒久型とするか、艇を接岸する浮桟橋(さんばし)を付けるかどうかで三つのモデルプランを挙げたほか、堤防を5億8800万円で追加する案も添えた。本年度は測量や地質調査に乗り出す。
 江之島ビーチコートは土壌調査で工程がやや延びたが、2025年度本格着工とサブコート稼働、27年度完成と決めた。民間活力を生かした複数の手法を検討し、15年分の管理運営費を含めた事業費が59億円台と最も安価なDBO方式(設計・建築・運営一括発注)を有力とした。ビーチバレーやビーチサッカーなどの国際大会を開けるセンターコート、サブコート2面、広場などを備えた施設で、本年度はアドバイザーを交えた請負業者の選定方法の検討を進める。
 (浜松総局・宮坂武司)

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