富士宮西高文化祭に商店街が出張 自慢の逸品発信

 富士宮市内の20商店は3日、富士宮西高の文化祭に出張し、1日限りの商店街を構えた。生徒が各店自慢の逸品を求めて行列を作り、地元の商店になじみの薄い高校生に魅力を発信した。

地元商店の商品を求める生徒たちでにぎわう出店エリア=富士宮市の富士宮西高
地元商店の商品を求める生徒たちでにぎわう出店エリア=富士宮市の富士宮西高

 校舎裏の一画に商店が並び、焼きそばやクレープなどを販売した。昼食やおやつを求めて開店早々から生徒が押し寄せ、瞬く間に売れていく盛況ぶりだった。校内はできたての料理を囲んで会話に花を咲かせる生徒たちでの声に包まれた。
 出店は同校写真部新聞班が昨年10月に商店街を特集した記事がきっかけだった。中心市街地の商店が離れた地域に買い物と交流の場をつくる「出張商店街」の活動が校内新聞に載り、読んだ生徒会が商店街に文化祭での出張を提案した。
 記事を担当した3年の植松空良さんと塩川はるひさんは「西高と商店街を同時に盛り上げる提案がかなった」と笑顔で話し、生徒会長の深沢亜希さんは「来年も商店街をともに企画を実現できたら」と意欲を見せた。
 市内の商店街は観光客以外の地元利用者の高齢化が進んでいる。富士宮商店街連盟の増田恭子会長は「今回の出張を契機に、高校生と協力して商店街活性化のアイデアを考えていきたい」と話した。

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