男子は明誠連覇/女子は開誠館V7、県内136連勝 静岡県高校総体バスケット

 静岡県高校総体は4日、バスケットボールの決勝を行い、男子の藤枝明誠が89-58で浜松開誠館を下し2大会連続8度目の頂点。女子は浜松開誠館が83-50で沼津市立に勝って7連覇、県内高校公式戦136連勝で県大会(新人、総体、選手権)の連続優勝を20に伸ばした。

藤枝明誠―浜松開誠館 前半、藤枝明誠の赤間(左)が3点シュートを放つ=エコパアリーナ
藤枝明誠―浜松開誠館 前半、藤枝明誠の赤間(左)が3点シュートを放つ=エコパアリーナ
浜松開誠館―沼津市立 前半、浜松開誠館の後藤がシュートを放つ=エコパアリーナ
浜松開誠館―沼津市立 前半、浜松開誠館の後藤がシュートを放つ=エコパアリーナ
藤枝明誠―浜松開誠館 前半、藤枝明誠の赤間(左)が3点シュートを放つ=エコパアリーナ
浜松開誠館―沼津市立 前半、浜松開誠館の後藤がシュートを放つ=エコパアリーナ


 【男子】
 ▽5位決定戦
沼津中央 47―45 静岡学園
 ▽3位決定戦
浜松学院 71―53 飛龍
 ▽決勝
藤枝明誠 89(29―9 20―10 17―17 23―22)58 浜松開誠館

 【女子】
 ▽5位決定戦
藤枝順心 88―68 常葉大常葉 
 ▽3位決定戦
浜松聖星 66―55 浜松学院
 ▽決勝
浜松開誠館 83(25―8 24―18 15―13 19―11)50 沼津市立


日本一へ「シュート力を」  圧倒的な力で県を制しても、男子の藤枝明誠の金本監督は「課題が多く見つかった。シュート力は(全国3位の)前チームに劣る」と反省を口にした。県勢男子が果たしていない日本一を目指すチームに満足感はない。
 浜松開誠館との決勝は第1クオーターで29-9と大勢を決めた。ただ、ロードプリンス35得点、赤間19得点と依存度はなおも高い。指揮官が求めるのは前チームの霜越(東洋大)を超えるシューター。その役割を期待される小沢は13得点も3点シュート1本にとどまり、「日本一のシューターになると決めて練習している。もっと成功率を上げたい」と悔しさをにじませた。
 収穫もあった。内角で併用した1年生の柴田、野津が計14得点。ロードプリンスとの連係でも「今まで要求を聞くだけだったが、互いに考えを伝え合えている」(小沢)。昨年の同時期よりもチームの完成度は高い。
 全国の強豪の間では総体は“新人戦”と称されるが、東海優勝と全国の決勝進出で冬の全国高校選手権の出場枠を3校に増やすことは「県代表のミッション」と金本監督。チームの成長と結果を求める夏が始まる。

女王 開始5分で決める  絶対女王があっという間に試合を決めた。女子の浜松開誠館は開始5分で15-1。高い守備強度で沼津市立のミスを誘い一気に攻めた。その後、この14点差を縮められた時間帯はほぼない。県内高校公式戦136連勝、県大会の連続優勝はついに大台の20に達した。
 準決勝で受け身に回った反省から、決勝は開始からエンジン全開。まずは相手守備の上から178センチの後藤、中老にボールを通し高さで圧倒し、対応されたら外に振って翻弄(ほんろう)する。主将蔀[しとみ]は「狙い通り自分たちのバスケができた」と胸を張った。
 特に際立ったのが2年生エースの決定力。16歳以下日本代表候補の後藤が開始直後にゴール下で連続6得点すると、第2クオーターからは「内を警戒されたので、外からドライブにいった」。35得点の大爆発で強力にチームをけん引した。
 蔀とともに主将を務める望月を負傷で欠きながらも7連覇し、「メンバーがそろうことは当たり前ではない。その中で何ができるかを考えられた」と三島監督。4強を狙う全国へ弾みは付いた。

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