金メダル記念 石碑お披露目 卓球・伊藤選手と祖父健一さん 母校磐田北小訪問も
東京五輪卓球混合ダブルス金メダリストの伊藤美誠選手(22)=スターツ、磐田市出身=が5日、同市で祖父健一さん(79)が建立した記念石碑の除幕式に臨んだ。伊藤選手は「人生は夢を実現する為にある-」との碑文を眺め、「金メダルと石碑建立という、自分と祖父2人の目標を達成できてうれしい」と喜びをかみしめた。
伊藤選手は同市出身の水谷隼さん(33)とのペアで日本初の快挙を果たした。2016年リオデジャネイロ五輪の団体銅メダルに合わせ石を用意していたという健一さんは、5年越しの悲願に「東京で金メダルになった。待っていて良かった」と感慨深げに語った。
伊藤選手は同日、母校の北小も訪れ、全校児童780人と交流した。児童の声援に「すごいパワーをもらった。パリ五輪で最大の目標であるシングルスの金メダルを手にして、もう一度ここに戻ってきたい」と約束。寄贈した東京五輪の表彰台にも立ち「自分が一番長く過ごし、ずっと置いておける場所に贈りたかった」との思いを語った。
伊藤選手は、来年1月の日本選手権まで続くパリ五輪代表選考レースの真っただ中にある。5月の世界選手権は故障を抱えながらもシングルスで8強に進み3番手に浮上した。今回は休息も兼ねて帰省していて「静岡に帰ると癒やされる。ここから1月まで突っ走りたい」と意気込んだ。