森林の役割学ぶ 浜松・水窪小児童が国有林見学

 浜松市天竜区水窪町の水窪小の5、6年生11人はこのほど、同区龍山町の瀬尻国有林を見学した。国有林を管理する天竜森林管理署(同市浜北区)の説明を通して森林の役割を学んだ。

瀬尻国有林を見学する児童=浜松市天竜区龍山町
瀬尻国有林を見学する児童=浜松市天竜区龍山町

 児童は、天竜川の治水治山に貢献した実業家金原明善が1888(明治21)年に植林した「瀬尻スギ展示林」を訪ねた。同署の署員は展示林を説明した上で、森林が治水に役立っていることを紹介した。かつて洪水が頻発し「暴れ天竜」と恐れられていた天竜川の洪水を防ぐため、明善が植林したことを説明した。
 展示林を見学した後、一行はスギやヒノキの苗木を植栽している場所に移った。署員は、野生動物による苗木の食害を防ぐ対策が必要なことや、森林の環境を維持する上で手入れが欠かせないことを説明した。
 5年生の殿岡大知君(10)は「木や川の大切さを学ぶことができた。人が森林をちゃんと管理しないといけないと思った」と振り返った。
 国有林の見学は、総合的な学習の一環として実施した。同区水窪町のNPO法人「山に生きる会」も協力した。(水窪支局・大沢諒)

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