24年春開校ふじのくに国際高 静岡県教委と静大が協定 生徒の探究学習後押し

 2024年4月に開校予定で、国際的な教育プログラム「国際バカロレア」の県内公立校初の認定を目指す県立ふじのくに国際高(島田市金谷)について、県教委と静岡大は9日、教育連携に向けた協定を締結した。大学教員や学生による授業支援、生徒と学生の共同研究などに取り組み、同校の探究学習を後押しする。

ふじのくに国際高と静岡大の教育連携に向け、協定書に署名する池上重弘教育長(手前左)と日詰一幸学長(手前右)=9日午前、静岡市駿河区の静岡大
ふじのくに国際高と静岡大の教育連携に向け、協定書に署名する池上重弘教育長(手前左)と日詰一幸学長(手前右)=9日午前、静岡市駿河区の静岡大

 ふじのくに国際高は単位制で、授業を選択し自分で時間割を組むことができるフレックスタイム制を採用。「国際バカロレア」の認定を計画していて、生徒が海外の大学も受験しやすくなるなど、幅広い進路の実現に対応する。
 協定締結により、専門分野を持つ大学教員や学生が同校の授業で指導したり、高校生と大学生が共同でフィールドワークを行ったりする。生徒の大学施設利用や、大学における国際バカロレア教育の調査研究も想定する。
 静岡市駿河区の同大で行われた締結式で、池上重弘教育長と日詰一幸学長が協定書を交わした。日詰学長は学生と生徒の交流に期待し「県の教育の充実に取り組みたい」と歓迎。池上教育長は同校について「インクルーシブな学びの場になる。今後の社会の在り方を考えると重要」と期待を寄せた。
 文部科学省によると、国際バカロレアの認定を受けている学校などは全国で207校(3月末現在)。県内には私立3校があるという。

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