肢体不自由児者父母の会 浜松で大会 制度学び交流深める

 東海北陸肢体不自由児者父母の会連合会の大会が10日、浜松市中区で開かれた。東海北陸7県の役員や会員約230人が参加し、学びながら交流を深めた。
 毎年各県の持ち回りで開催している。今回のテーマは「地域における親の会の役割」。障害の有無にかかわらず、ともに住み慣れた地域で暮らせる社会の実現を目指し、学び行動することを主眼とした。訪問診療や医療的ケア児支援法の現状、災害時の備えといった内容で専門家が講演した。
 成年後見制度について解説した浜松成年後見センターの高木誠一代表理事は、早めの活用の検討を勧める一方、後見人に任せきりとすることが子どもの自立心を阻害する恐れもあるとして「親は子どもの意思決定の力を最大限伸ばす努力をしてほしい」と強調した。
 県肢体不自由児者父母の会連合会の大石辰夫会長は、現状の各種法制度を利用しつつも、より良いものになるよう親が考えて発信することが重要だと呼びかけた。

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