男子400/静岡県勢上位独占 男子110障害/宮本(浜松市立)大会新連発 東海高校総体陸上

 東海高校総体陸上は16日、エコパスタジアムで開幕し、男子400メートルは植田壮太(富士東)が47秒29で制した。2位に47秒30で大石亮太(浜松開誠館)、3位に48秒00で宮本櫂(富士東)が入り2年連続で静岡県勢が上位を独占した。男子110メートル障害を制した宮本皓寿(浜松市立)は準決勝で14秒11の大会新をマークし、決勝はさらに14秒08に縮めた。走り幅跳びは男子を成川倭士(東海大翔洋)が7メートル50の好記録で制し、女子の小針陽葉(富士市立)は1本目の6メートル18で頂点に立った。

 男子400メートルを制した富士東の植田壮太(中央)。右は2位の大石亮太(浜松開誠館)、左は3位の宮本櫂(富士東)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
男子400メートルを制した富士東の植田壮太(中央)。右は2位の大石亮太(浜松開誠館)、左は3位の宮本櫂(富士東)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
男子110メートル障害14秒08の大会新で優勝した浜松市立の宮本皓寿(右)。左は3位になった東海大翔洋の浅井惺流=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
男子110メートル障害14秒08の大会新で優勝した浜松市立の宮本皓寿(右)。左は3位になった東海大翔洋の浅井惺流=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
 男子400メートルを制した富士東の植田壮太(中央)。右は2位の大石亮太(浜松開誠館)、左は3位の宮本櫂(富士東)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
男子110メートル障害14秒08の大会新で優勝した浜松市立の宮本皓寿(右)。左は3位になった東海大翔洋の浅井惺流=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)


 【男子】
 ▽400メートル ①植田壮太(富士東)47秒29②大石(浜松開誠館)47秒30③宮本(富士東)48秒00
 ▽1500メートル ①田中智稀(愛知・名経大高蔵)3分54秒69⑥辻本(浜松開誠館)
 ▽110メートル障害 ①宮本皓寿(浜松市立)14秒08=大会新③浅井(東海大翔洋)14秒41
 ▽走り幅跳び ①成川倭士(東海大翔洋)7メートル50②奥沢(浜松西)7メートル33⑥朝比奈(浜松南)
 ▽ハンマー投げ ①市原想太(愛知・愛西工科)57メートル60

 【女子】
 ▽400メートル ①平野里歩(愛知・中京大中京)55秒36②磯貝(浜松市立)55秒42④臼井(静岡雙葉)
 ▽1500メートル ①松本未空(三重・鈴鹿)4分24秒58②沢田(浜松市立)4分26秒26
 ▽100メートル障害 ①林美希(愛知・中京大中京)13秒51=大会新⑤堀野(浜松湖東)⑥西村(浜松市立)
 ▽棒高跳び ①佐々木麦乃(三重・伊勢)3メートル40③鈴木(磐田南)3メートル30⑥高橋(浜松商)
 ▽走り幅跳び ①小針陽葉(富士市立)6メートル18④貴家(伊豆中央)⑥杉本(東海大翔洋)
 ▽砲丸投げ ①世古桜紗(三重・松阪商)13メートル36
 ▽ハンマー投げ ①大陽和(三重・伊勢工)53メートル24=大会新
 ※1位と県勢入賞。各種目6位(女子の棒高跳び、ハンマー投げは4位)までが全国総体へ


3人そろって自己新 最終直線 激しいデッドヒート
 静岡県勢トリオが最後の直線で激しいデッドヒートを繰り広げた。男子400メートル決勝。植田(富士東)と大石(浜松開誠館)が100分の1秒差で競り合い、わずかに遅れて宮本(富士東)が食らい付く。そろって自己新をマークし、昨年の先輩に続き東海の表彰台のトップ3を独占した。
 植田が県3位から頂点に駆け上がった。体調不良の不安を抱えながらも47秒29で自己記録を0秒84も更新。後半の失速が課題だったが、ラスト100メートルは「ずっと真横にいて怖かったが、後輩には負けられない」と県覇者の2年大石を振り切った。
 自己記録を0秒30縮める48秒00で3位に入った宮本とともに、高校では腰回りの動きで推進力を生み出すフォームを作り上げ成長してきた。個人種目ではそろって初の全国総体挑戦。宮本も「全国ではワン、ツーを狙う」と意気込んだ。
 大石は自己記録(47秒86)を塗り替える47秒30にも、フィニッシュ直前に転倒しての2位に悔しさをにじませた。昨夏は46秒台をマークしていた2学年上の長葭(近大)が、全国で猛暑に苦しむ姿を見てきた。「しっかり準備して全国で46秒に近づけたい」。目標は創部初の日本一だ。

宮本 14秒08V 大会新を連発 男子110障害
 滑らかなハードリングで大会新を連発した。男子110メートル障害の宮本(浜松市立)は準決勝の14秒11で大会記録(14秒19)を塗り替え、決勝は県高校記録に100分の4秒に迫る14秒08。今季の高校生で初めて14秒0台に突入した。
 192センチの長身ハードラーが、一気にスピードに乗った。もともと後半の伸びが持ち味だが、この日は「1台目の入りが良く、インターバルでしっかり加速できた」と序盤から先頭を譲らなかった。
 最も「内容が良かった」と振り返ったのは従来の自己記録(14秒27)を大幅更新した準決勝。周囲を意識せず、またぐようにハードルを越えた。さらにタイムを縮めた決勝は「追い上げが気になり(ハードルに)脚が当たった」と言うから、まだまだ伸びしろを秘めている。
 昨夏の全国総体は準決勝敗退。1年で唯一決勝に進んだ浅井(東海大翔洋)は互いに認め合う存在だ。今夏は県、東海とも勝ったが「(浅井は)必ず上げてくる。一緒に練習する計画を立てている」と宮本。全国の舞台で最高の共演を見せる。

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