昨年好評「しみずのじまん弁当」販売数増へ 特支生が食材産地視察 静岡市

 折戸ナスにサクラエビ、冷凍マグロ…。静岡市清水区民が胸を張って他の地域に自慢できる食材を使って「しみずのじまん弁当」を作ろうと、清水特別支援学校中等部(同区)の生徒らが産地視察を19日、開始した。2年生約20人が同区三保の折戸ナス生産者のビニールハウスを訪問。丸々と太った折戸ナスを見ながら今年のメニューを思案するなどした。

収穫期を迎えた折戸ナスを観察する清水特別支援学校中等部の生徒=静岡市清水区三保
収穫期を迎えた折戸ナスを観察する清水特別支援学校中等部の生徒=静岡市清水区三保
昨年初めて作った「しみずのじまん弁当」
昨年初めて作った「しみずのじまん弁当」
収穫期を迎えた折戸ナスを観察する清水特別支援学校中等部の生徒=静岡市清水区三保
昨年初めて作った「しみずのじまん弁当」

 学校から路線バスに揺られて生産者の窪田正昭さん(48)のビニールハウスを訪れた一行は、旬の折戸ナスを間近で観察した。生徒たちは高温になっている室内に驚きながら、普段食べているナスとの違いを指摘するなどした。生徒からは「なぜこんなに有名なのか」「特徴は何か」の質問の後、「おすすめのメニューは何か」との質問があった。窪田さんは「揚げ浸しや天ぷら、カレーの具にもなります」と応じていた。
 クラスメートと観察した田中照美さん(14)は「形が違うし、トゲも鋭かった。友達に喜んでもらえるメニューを考えたい」と話した。温室栽培で周年栽培が特徴という枝豆も観察。JAしみずの職員から「ゆでて塩を振るのが一番だが、炊き込みご飯やかき揚げもおすすめ」とアドバイスを受けた。サクラエビで知られる同区由比地区や冷凍マグロで知られる清水港の魚冷凍庫も訪れる。
 昨年10月下旬、IAIスタジアムで行われた清水エスパルスのホーム最終戦では生徒のアイデアを基に静岡給食協同組合が約200食を限定販売。今年は10月上旬の静岡ダービーで300食完売を目標にする。

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