「空飛ぶクルマ」静岡県内製造へ スズキ、スカイドライブと合意

 「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるスカイドライブ(愛知県豊田市)とスズキは19日、機体の製造に向けた協力態勢について基本合意書を締結したと公表した。スズキグループの静岡県内の工場を活用し、来春の機体製造開始を目指す。

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 スカイドライブによると、空飛ぶクルマの製造を目的とした同社100%出資の子会社を設立し、本県内で機体の製造に着手する。スズキは製造子会社の人材確保などにも協力する。条件などは今後協議する。同日、操縦士を含めて2人乗りとしてきた機体に関し、3人乗りに設計を変更。2025年の大阪・関西万博での運航開始を目指す。
 スズキは22年3月、スカイドライブと空飛ぶクルマの開発に向けて事業・技術連携に関する協定を締結し、同9月に同社に出資したことを発表した。
 スカイドライブはスズキの軽量で小型の自動車生産ノウハウを活用する。スズキの鈴木俊宏社長は「日常的に空を活用するエアモビリティの実現に貢献したい」とコメントした。

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