子の療養生活支える「ドール」寄贈 静岡キワニスクラブ 小児医療に役立てて

 静岡キワニスクラブ(滝宰枝会長)はこのほど、静岡市駿河区の静岡済生会療育センター令和に、小児医療に用いる「キワニスドール」35体を手作りして寄付した。白い人形で子どもたちが顔や服を描いて遊んだり、医療者が手術の説明に用いたりしながら子どもたちの療養生活を支える。

子どもたちが実際使っている様子について説明を受ける静岡キワニスクラブの会員=静岡市駿河区の静岡済生会療育センター令和
子どもたちが実際使っている様子について説明を受ける静岡キワニスクラブの会員=静岡市駿河区の静岡済生会療育センター令和

 会員5人が同病院内の療育センター令和を訪ね、石山純三施設長に人形を手渡した。白布に型紙を当てて切って縫い上げ、規定量の綿を詰めて仕上げた。滝会長は「手作業で作っているので頭や腕など膨らみ方も少しずつ違う。かわいがってもらえたらうれしい」と話した。
 遊びを通じて療養中の子どもをケアする「ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)」の望月ます美さんが実際に使われたドールを見せながら「子どもが手術後の思いを描いた」「診療室まで持って行く子もいる」などと説明。会員たちは「子どもたちを支えていると実感できた」と笑顔を見せた。
 同会は県立こども病院や県立総合病院にも寄贈する。
 (社会部・大須賀伸江)

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