スズキ株主総会 高橋尚子さんを社外取締役に選任
スズキは23日、浜松市中区のホテルで定時株主総会を開き、取締役8人の選任を含む3議案を可決、承認した。新任取締役はトヨタ自動車出身で副社長の石井直己氏、マラソン五輪金メダリストの高橋尚子さん(社外)の2人。
鈴木俊宏社長は、2030年度に向けた成長戦略で掲げる国内外の電気自動車(EV)の市場投入方針などを改めて明示した上で、「顧客の立場に立った価値ある製品づくりに向け、スズキらしい成長戦略を進める」と述べた。EVと併せてハイブリッドやバイオガス活用など市場に合わせて多様な選択肢を提供する。
主力のインド市場については、30年度の生産能力を22年度の倍増となる約400万台体制に拡充する計画で、シェア50%回復を目指す。鈴木社長は「市場の伸びに対応すべく努力する。インドに根を張り、カーボンニュートラルを推進する」と強調した。
所要時間は95分(昨年97分)で出席株主は217人(同130人)。質問者は前年と同じ6人だった。