戦没者108柱を追悼 浜松・天竜区龍山町で慰霊祭
浜松市天竜区龍山町の龍山地域戦没者を慰霊する会は25日、戦没者慰霊祭を同町の慰霊碑前で開いた。出席した会員ら8人は、戦争で犠牲になった家族や地元出身者を追悼し、平和の大切さを新たにした。
西南戦争から第2次世界大戦までの戦争で亡くなった旧龍山村(現・龍山町)出身者の108柱の英霊に追悼の意をささげた。
同町の永源寺住職の松本尚武さん(78)が読経した後、参列者は一人ずつ慰霊碑の前に立ち、静かに手を合わせた。同会代表の滝山文男さん(80)は「3歳の時に父を戦争で亡くした。慰霊祭でまつられている方々の存在は忘れられてはならない」と話した。
同会は、遺児を中心に構成している任意組織で、2018年に解散した龍山遺族会の活動を引き継いでいる。