遠州織物の若手職人らチーム結成 7月1、2日 浜松・南区で催し

 浜松市の若手生地職人やアパレル企業経営者、デザインディレクターら約30人が、遠州織物の魅力を直接消費者に伝えるプロジェクトチーム「entrance(エントランス)」を結成し、7月1、2の両日に南区卸本町で初のセミオーダーイベントを開く。
 好きな生地とデザインパターンを選んでシャツ、パンツ、バッグなどを注文できる。価格帯は2万5千円前後が中心で、一般的な遠州織物のオーダー商品と比べてかなり手頃。メンバーの企画製品も展示する。
 遠州産地の生地は世界最高級の品質と評価され、数々の有名ブランドが採用しているが、産地の名は消費者に届きにくい。プロジェクトは生地職人と消費者をつなぎ、若い発想で産地を盛り上げようと結成した。
 事務局担当でアパレル企業「HUIS」代表の松下昌樹さんは「大量生産化が進んだ繊維産業の競争を、遠州産地の機屋は圧倒的な技術で生き残ってきた。生地の価値や自分だけの服を作る楽しさを多くの人に知ってほしい」と話す。チームのインスタグラムで詳細を掲載している。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞