庄内(西区)地区共助型交通 ルートや実施日程報告 浜松市会議

 浜松市は27日に市役所で開いた市地域公共交通会議で、西区庄内地区で9月から始める共助型交通サービスのルートや実施スケジュールを報告した。同地区社会福祉協議会が運行主体となり、講習を受けた住民ドライバーが白ナンバーの車両を予約制で運行して、利用者を地区内または4カ所の交通結節点まで送る。

庄内地区
庄内地区


 3年前に新設された事業者協力型自家用有償旅客制度を市内で初導入する。安全上必要な運行管理や車両整備の体制を民間事業者の協力で整える制度で、中区の光タクシーに支援を仰ぐ方針。富山県で先行事例に関わった博報堂(東京)から助言を受ける。
 ルートは乗客の自宅から庄内地区の任意の場所かJR舞阪駅、同弁天島駅、路線バスの山崎バス停、すじかい橋バス停まで。民業圧迫を避けるため駅から自宅への復路には使えず、観光客の利用も不可とした。料金は1回300~1200円。ドライバーは1回200~600円の謝礼を受け取る。
 この日の会議では、関係機関との調整を前提として委員の合意を得た。7月中に国に事業申請する。9月から2カ月ほど無料で試験運行し、11月末ごろから本格実施する方針。収支が赤字になった場合、開始から2年間は市が予算範囲内で補助金を出す。
 (浜松総局・宮坂武司)

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