ヘルパンギーナが最多更新 コロナも増加 静岡県感染症週報(6月19~25日)

 静岡県は30日、直近1週間の県内の感染症の発生状況として週報(19~25日)を発表した。流行しているヘルパンギーナは、定点小児科1カ所あたりの患者数が10・12人となり、記録が残る2006年以降で最も多くなった。警報開始レベルの「6人」を上回る状況が続いている。

静岡県庁
静岡県庁

 県によると、89カ所の定点小児科から計901人の報告があり、過去最多だった前週の788人から増加した。患者の9割近くが5歳以下。地域別の定点あたりの患者数は東部10・72人、中部8・93人、西部10・57人。国の基準では終息基準値は「2人」となっている。
 新型コロナウイルスは139カ所の定点医療機関(小児科、内科)から計808人の報告があった。1カ所あたりの患者数は5・81人で、前週の5・56人をやや上回った。1日あたりの推計感染者数は730人。
 地域別では東部9・32人、中部4・40人、西部3・34人と差がある。全県の数値は注意報開始の「8人」よりも低いが、保健所別だと熱海(熱海市、伊東市)、御殿場(御殿場市、小山町)が注意報レベルを超えた。
 インフルエンザは定点あたり0・79人。流行の目安となる「1人」を割ったのは5月19日発表分以来。
 RSウイルスは定点あたり3・73人で前週の2・84人より増加した。感染性胃腸炎は4・56人で前週の5・73人より減少した。

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