瀧口(静岡西奈)好記録V 女子100障害 陸上・静岡県中学選抜

 静岡県中学選抜陸上は2日、エコパスタジアムで行われ、女子100メートル障害は2年瀧口瀬奈(静岡西奈)が14秒37で優勝し、全国中学校体育大会の参加標準記録(14秒80)を突破した。男子800メートルは予選の1分59秒59で参加標準記録(2分0秒50)を切った神谷幌(浜松蜆塚)が、決勝も2分0秒61で制した。

女子100メートル障害決勝 14秒37で優勝した瀧口瀬奈=エコパスタジアム(写真部・二神亨)
女子100メートル障害決勝 14秒37で優勝した瀧口瀬奈=エコパスタジアム(写真部・二神亨)
男子800メートル決勝 2分0秒61で優勝した神谷幌=エコパスタジアム
男子800メートル決勝 2分0秒61で優勝した神谷幌=エコパスタジアム
女子100メートル障害決勝 14秒37で優勝した瀧口瀬奈=エコパスタジアム(写真部・二神亨)
男子800メートル決勝 2分0秒61で優勝した神谷幌=エコパスタジアム

 男子100メートル、200メートルの伴野智星(静岡由比)は決勝を欠場したが、予選でいずれも全体トップの10秒97、22秒04をマークし全国出場の権利を得た。女子走り幅跳びは印牧涼香(清水七)は5メートル55で優勝し、全国切符を手にした。

 【男子】
 ▽100メートル ①佐野莱夢(富士宮一)11秒05
 ▽200メートル ①水口将希(伊豆の国長岡)22秒98
 ▽400メートル ①横山綾人(牧之原榛原)51秒52
 ▽800メートル ①神谷幌(浜松蜆塚)2分0秒61
 ▽1500メートル ①市川太羅(藤枝葉梨)4分6秒56
 ▽3000メートル ①美沢央佑(藤枝広幡)8分46秒50
 ▽110メートル障害 ①青嶋桂太朗(東海大翔洋)15秒30
 ▽走り高跳び ①小池創介(浜松江西)1メートル80
 ▽棒高跳び ①西川樹利(湖西新居)4メートル20
 ▽走り幅跳び ①臼井悠翔(静岡東)6メートル49
 ▽砲丸投げ ①中田絢心(浜松高台)13メートル06
 【女子】
 ▽100メートル ①河村彩(浜松天竜)12秒45
 ▽200メートル ①河村彩(浜松天竜)26秒09
 ▽800メートル ①河合杏璃(浜松天竜)2分19秒48
 ▽1500メートル ①河合柚奈(浜松天竜)4分34秒96
 ▽100メートル障害 ①瀧口瀬奈(静岡西奈)14秒37
 ▽走り高跳び ①小林志乃(静岡東)1メートル60
 ▽棒高跳び ①犬塚心唯(浜松清竜)3メートル20
 ▽走り幅跳び ①印牧涼香(清水七)5メートル55
 ▽砲丸投げ ①チョチョル海音(浜松積志)11メートル84
 ◇…全国大会参加標準記録突破者…◇
 【男子】
 ▽100メートル(11秒20)伴野智星(静岡由比)水口将希(伊豆の国長岡)佐野莱夢(富士宮一)
 ▽200メートル(22秒75)伴野智星(静岡由比)吉田明仁(三島中郷西)佐野莱夢(富士宮一)渥美岳大(静岡北)
 ▽400メートル(51秒60)吉田明仁(三島中郷西)杉山智哉(三島北)横山綾人(牧之原榛原)神谷幌(浜松蜆塚)
 ▽800メートル(2分0秒50)神谷幌(浜松蜆塚)平野永遠(浜松清竜)鈴木峻樹(浜松笠井)
 ▽1500メートル(4分8秒50)市川太羅(藤枝葉梨)森田陽翔(袋井周南)後藤立樹(富士須津)片岡航大(裾野深良)芝野祐輔(富士須津)門奈正太郎(浜松笠井)斎藤操汰(浜松開誠館)西村僚(静岡東)
 ▽3000メートル(8分57秒00)美沢央佑(藤枝広幡)大沼光琉(沼津市立高中等部)永嶋駿樹(静岡安東)野中志貴(浜松北星)関口海翔(浜松開誠館)柘植源太(浜松細江)
 ▽110メートル障害(15秒00)なし
 ▽走り高跳び(1メートル85)なし
 ▽棒高跳び(4メートル00)西川樹利(湖西新居)
 ▽走り幅跳び(6メートル55)なし
 ▽砲丸投げ(13メートル00)中田絢心(浜松高台)
 【女子】
 ▽100メートル(12秒53)河村彩(浜松天竜)柴田華(静岡豊田)六坂レイギフト(SAC)小野杏南(富士南)
 ▽200メートル(25秒80)小野杏南(富士南)清日向(富士岳陽)河村彩(浜松天竜)
 ▽800メートル(2分16秒50)河合柚奈(浜松天竜)大崎紗楽(静岡安東)高坂優乃(熱海泉)遠藤蒼依(日大三島)
 ▽1500メートル(4分38秒00)河合柚奈(浜松天竜)遠藤蒼依(日大三島)大杉彩稀(浜松北浜)鈴木雫(島田二)太田美香(浜松細江)大谷恵以(浜松細江)
 ▽100メートル障害(14秒80)瀧口瀬奈(静岡西奈)
 ▽走り高跳び(1メートル60)小林志乃(静岡東)掛川紗希(静岡末広)
 ▽走り幅跳び(5メートル45)印牧涼香(清水七)渡辺裕衣(清水六)
 ▽砲丸投げ(12メートル50)なし


大幅自己新 14秒37 昨夏の雪辱  昨年、100分の7秒差で全国を逃した2年生ハードラーが好記録で雪辱した。女子100メートル障害の瀧口(静岡西奈)は予選の14秒58で軽々と参加標準(14秒80)を突破し、決勝は14秒37。自己記録を一気に0秒31更新し「今年こそはと思っていた。すごくうれしい」と笑みがはじけた。
 小学6年時にコンパインドA(80メートル障害、走り高跳び)で全国優勝したが、中学では「ハードルだけは誰にも負けたくない」と種目を絞った。2年生ながら県内では頭一つ抜けた存在で勝負よりタイムにこだわる。これまで後半に力んで上体がぶれていたが、決勝は「冷静に走り切れた」と会心のレースを見せた。
 ハードルの面白さは「速く走るだけでなく、技術が必要で課題が多く見つかるところ」。ハードリングはまだ基本練習だけというから、伸びしろは大きい。今夏の目標は「大舞台でしっかり自己ベストを出すこと」。決勝に残り、県中学記録(13秒90)更新を狙う来夏につなげる。
 (山本一真)

男子800は神谷(浜松蜆塚)万能ランナー本領
 男子800メートルは神谷(浜松蜆塚)が全国へ弾みを付けた。予選は自己記録に迫る全体トップの1分59秒59で参加標準を突破。400メートル予選も含め3レース目となった決勝も勝ちきり、真夏の消耗戦となる本番をきっちりイメージした。
 中学入学後、100メートルから3000メートルまでハードルを除くトラック種目を全て経験したマルチランナー。800メートルは昨秋始めたばかりだが、「駆け引きが面白い」と適性を感じている。予選はほぼ単独走になっても200メートルごとに設定タイムを刻み、決勝は短距離経験を生かしたスパートで2番手から抜け出した。
 周囲の動きに対応できる冷静さが持ち味で、昨冬の県中学駅伝はエース区間の1区で12位に入るなどスタミナも十分。初の全国は入賞を狙っていく。

 

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