記者コラム「清流」 議会傍聴の意義

 小山町議会6月定例会が閉会した。4月の町長選、町議選後の初めての議会となったが、傍聴に訪れた町民はほとんどいなかった。
 今回の議会では、新しい町長がどのような組織作りを進めるのか、どんな政策に重きを置くのか-といった部分の一端が見えた。町長選の取材で住民から町政に対する多くの要望の声を聞いたが、議会の傍聴は町政方針を直接確認できる重要な機会であったはずだ。
 無投票となった町議選の直後、ある議員は「町民の信頼を得た証しがなく、評価すらも分からない」と悔しさをにじませた。住民が町議の活動を傍聴席からしっかりと見つめることが、議員にとって今まで以上に大きな刺激になるだろう。
 傍聴は町政への参加ともいえる。新型コロナが感染症法上の5類となった今、ぜひ足を運んでほしい。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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