ウクライナから浜松に避難 マルハリタ・シリアクさん、生花店で働く喜び 地元信金など就労橋渡し

 ロシアによる侵攻でウクライナから浜松市に避難しているマルハリタ・シリアクさん(24)がこのほど、浜松いわた信用金庫などの支援を受け、同市西区湖東町の生花販売業「IROHA(いろは)」で勤務を始めた。マルハリタさんは「働くことができてうれしい。今の仕事が大好き」と語った。

社員と一緒にフラワーアレンジメント商品の製造に励むマルハリタさん(左)=3日午後、浜松市
社員と一緒にフラワーアレンジメント商品の製造に励むマルハリタさん(左)=3日午後、浜松市

 週4回アルバイトとして働き、フラワーアレンジメント商品の飾り付けや結婚式場用の飾り花の制作などを担当している。「初めは言葉が伝わるか不安だったけれど、みんな家族のように優しい。お金があるといろいろな活動ができる」と支援に感謝した。
 マルハリタさんは昨年10月に来日し、西区のオイスカ開発教育専門学校の関連施設で生活。「働きながら友人をつくって日本語を学びたい」との希望が浜松国際交流協会を通じて同金庫に伝わり、学校近辺の企業に受け入れを打診した結果、IROHA社が応じた。山下素子社長は「真面目で仕事が丁寧。期待以上の戦力になってくれている」と評価する。
 同金庫は昨年8月、浜松市とウクライナ避難民支援に関する協定を結び、定期的に支援策の協議を重ねている。竹内嘉邦SDGs推進部長は「今後もニーズがあれば就労の橋渡しを担いたい」と話した。
 (浜松総局・宮坂武司)

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