熱海市水道料金 段階的上げ答申へ 市行財政審

 熱海市行財政審議会(石井倭雄会長)は6日、市役所で会合を開き、2024年度から水道料金を平均17%値上げする市の諮問案について審議し、市民生活への影響を軽減するため段階的に値上げするよう答申することで一致した。19日に斉藤栄市長に答申する。
 審議会では当初から、水道事業を維持する上で値上げに対し一定の理解を示しつつも、物価高騰などを勘案して段階的な値上げを求める声が多かった。
 これを受け、市は現行料金に対し、24年度に10%、25年度に15%、26年度に20%値上げする案を提示。試算によると、3年間の値上げ額は1人世帯で総額6768円、3人世帯で同1万4148円になる。料金収入は1億600万円の不足が見込まれる。
 審議会は付帯意見として、施設更新に影響が出ないよう一般会計からの補助を検討することや、県営駿豆水道からの受水量、受水費の適正化、財政計画などの積極的な情報公開などを求めることを確認した。
 (熱海支局・豊竹喬)

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