遠州織物セミオーダー盛況 若手職人ら企画 浜松市南区

 遠州織物の若手繊維業者とデザイナー、アパレル企業によるプロジェクトチーム「entrance(エントランス)」がこのほど、浜松市南区卸本町の「あつみ工房」でセミオーダーの服飾販売会を開いた。シャツやパンツを140種の生地、複数のデザインパターンから選んで作れるイベントで、静岡県内外から多くの来場者が訪れた。

機屋の若手職人と一緒に服のオーダーを楽しむ来場者たち=浜松市南区
機屋の若手職人と一緒に服のオーダーを楽しむ来場者たち=浜松市南区

 普段問屋やアパレルと取引する機屋が消費者に作り手のこだわりを直接伝えようと、約30人で結成したチーム。それぞれ自社で製造した綿、麻、注染など多彩な生地を並べ、来場者は色合いや手触りを確かめたり、生地の特徴を聞いたりしながら服づくりを楽しんだ。チームには首都圏での販売会開催を望む声も寄せられ、今後同様のイベントを検討していく。
 代表の浜田美希さんは「遠州産地の強みは多種多様な技術を持つ職人がいてあらゆる商品を作れる点。若い世代の人にも浜松が誇る産業として知ってもらえるよう、力を合わせて強みを発揮したい」と話した。

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