名門レスリングクラブ復活 清水ドリームス、新練習場を確保 閉校した和田島小

 静岡市清水区のレスリングクラブ「清水ドリームス」が、新たな練習場として閉校した旧清水和田島小体育館(同区)を確保した。同区三保の市清水三保体育館・武道場(旧東海大一高の施設)が老朽化のため3月末で使用できなくなり、新たな練習場所を探していた。選手や家族がこのほど、練習用マット55枚を搬入し、準備を整えた。約3カ月間の「休部」から復活し、9日に練習再開する。

昨年閉校した旧清水和田島小体育館に練習用のマットを搬入した「清水ドリームス」のメンバー=静岡市清水区和田島
昨年閉校した旧清水和田島小体育館に練習用のマットを搬入した「清水ドリームス」のメンバー=静岡市清水区和田島

 「これまで一緒に過ごしてきた仲間と楽しく練習ができるのが楽しみ」。幼稚園時代からレスリングを続ける選手の一人宮竹小6年の牟田真悠さん(12)=同市駿河区=は笑顔で話した。ドリームスは女子レスリング日本代表や高校女子レスリングの最高峰の大会で優勝者を出した名門。レスリングクラブでは市内唯一の存在。現在は未就学児から中学生まで12人が所属する。
 これまでの三保半島先端からは20キロ程度離れた場所に移る。チーム代表の会社員望月晋也さん(50)=同区尾羽=は「今度の練習場は三保から離れた山間地になるがいいか、と確認したところ、子供の送迎などを行う家族のほとんどが同意してくれた」と話す。
 もともとは旧清水工業高で練習をしていたが、最近約10年間は市清水三保体育館・武道場を本拠地としてきた。指導などボランティアで運営されるため練習場所確保に苦労してきたという。昨年4月に両河内小中学校に統合されたことで閉校した旧清水和田島小体育館が比較的安価で利用できることが分かり、管理する市スポーツ振興課から許可を受け週1回日曜に借りられるようになった。

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