静岡県がコロナ注意報発令 1日推計1000人感染

 静岡県は14日、新型コロナウイルスの「感染拡大注意報」を発令した。直近1週間(3~9日分)の定点医療機関の1カ所あたりの患者数が8・12人で、注意報の基準値となる「8人」を超えたため。1日あたりの推計患者数は千人とみられる。

静岡県庁
静岡県庁

 県内139カ所の医療機関から報告があった患者数は1128人で、前週の1・23倍。1カ所あたりの患者数を地域別に見ると、東部11・48人(前週10・50人)、中部7・40人(同4・81人)、西部5・17人(同4・00人)。年齢別では19歳以下が4割。6月26日以降の陽性者67人の検体のゲノム解析では、オミクロン株の派生型「XBB」が94%を占めた。
 保健所別では賀茂、静岡市で新たに注意報レベルを超え、熱海、御殿場は3週連続だった。後藤幹生感染症管理センター長は「当面は動向を注視する必要があるが、流行第9波に成長していく懸念がある」とし、拡大抑止に向け、のどや鼻に違和感がある際のマスク着用など感染対策を呼びかけた。

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