浜降り神事 男衆力強く 熱海・来宮神社例大祭

 熱海市の来宮神社例大祭は最終日の16日、神々が鎮座する御鳳輦(ごほうれん)を42歳の厄年の男衆が担いで海に入る浜降り神事を行った。男衆は大勢の観光客が見守る中、威勢のいいかけ声を上げながら地域の繁栄を祈願した。

てんぐを先頭に御鳳輦を担いで海中を練る男衆=熱海市の熱海サンビーチ
てんぐを先頭に御鳳輦を担いで海中を練る男衆=熱海市の熱海サンビーチ

 てんぐの姿をした猿田彦を先頭に、白装束の男衆がみこしを担いで市街地を練り歩いた。熱海サンビーチに到着すると、地元住民や海水浴客らが拍手で迎えた。男衆は「みょうねん、みょうねん」と力強く唱えながら海の中を進んだ。
 浜降り神事は新型コロナウイルス禍のさなかも続いて行われたが、今年は行動制限がない上に3連休と重なったこともあって、例年にない盛り上がりを見せた。同神社の厄年奉賛会「結繋酉戌会(むつなとりいぬかい)」の高橋一孝会長は「これからも同級生一同、故郷の熱海を愛し続け、御鳳輦の文化も後輩たちに伝えていきたい」と話した。

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