ほのかな光川面照らす 静岡・清水区 4年ぶり灯ろうまつり

 静岡市清水区の夏の風物詩「清水巴川灯ろうまつり」(実行委員会主催)がこのほど、同区中心部の巴川で4年ぶりに行われた。川や海の環境に配慮するため、木と竹で作ったたくさんの灯ろうが川面を照らす幻想的な雰囲気に、約5万8000人が酔いしれた。

住民らが流した灯ろう=静岡市清水区中心部の巴川
住民らが流した灯ろう=静岡市清水区中心部の巴川

 まつりは地元で250年ほどの歴史がある。途中中断しながら続いてきたが、新型コロナウイルス感染拡大と河口で灯ろうを回収する小型船主の高齢化で2019年を最後に途絶えていた。地元から復活を望む声が多く、今回は近年では最大規模の人が集まった。
 市民らは1個1000円で灯ろうを購入し、「家内安全」「無病息災」などの願い事を書いて、稚児橋や万世橋など5カ所の流し場から川に流した。3000個以上の灯ろうが流された。まつり休止中は地元の子供が思い出を絵に描き、毎年この時期川沿いに展示してきた。
 (清水支局・坂本昌信)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞