高校生がラジオ番組制作 エフエム御殿場 企画進行、機器操作も

 御殿場市と小山町の4高校の生徒計12人が、ラジオ番組の制作に取り組んでいる。地域を放送区域とするコミュニティーFMラジオ局「富士山GOGOエフエム(エフエム御殿場)」が発案した体験で、番組の企画から進行、放送機器の操作まで全て生徒たちが担う。高校生の等身大の思いや地域の魅力を発信しようと、8月12日のオンエアに向けて準備に励んでいる。

ラジオ局職員の指導を受けながら番組で使う音楽の準備を行う生徒たち‖御殿場市川島田
ラジオ局職員の指導を受けながら番組で使う音楽の準備を行う生徒たち‖御殿場市川島田

 12人はそれぞれが通う御殿場、御殿場西、御殿場南、小山の各高校で実施した調査の結果を基に、高校生の今や胸に秘めた思いの発信、気になる店のリポートなど三つのコーナーを考案した。高校生同士の軽快なトークを交えながら、1時間番組にまとめる方針。
 このほど市内で開かれた準備会では、パーソナリティー、ディレクター、リポーターの三役に分かれ、同局職員を講師に番組で使う音楽の準備、進行方法の確認、リポート場所の下見などを進めた。パーソナリティーのラリーサ鈴木さんの指導を受けた御殿場高2年の小林さくらさん(17)は「進行役は空気を読み、細部にまで気配りする必要があることがよく分かった。リスナーが共感しやすい表現を考えたい」と話した。
 同局によると、高校生が将来就きたい職業で放送、音楽業界の仕事が上位に入る調査結果があるものの、番組作りを経験したり放送部で磨いた技術を発表したりする機会は少ない。御殿場、御殿場西の両高校には放送部があるが、活躍の場は学校行事での放送などに限られている。生徒が業界に親しみ、夢への一歩を踏み出すきっかけになればと体験を初企画したという。
 放送は8月12日午後3時に始まる。同局ホームページからスマートフォンやパソコンで聞くことも可能。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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