繊維産業の伝統 高校生に発信 着付け、浜松注染そめ教室 浜松

 静岡県繊維協会は21日、高校生に地元繊維産業の織りや染めの伝統技術を発信するため、浴衣の着付けと浜松注染そめの体験教室を浜松市南区の浜松南高で開いた。同校家庭部の1~2年生19人が参加し、2班に分かれて地場産業の魅力を体感した。

浴衣の着付け体験に臨んだ生徒たち=浜松市南区の浜松南高
浴衣の着付け体験に臨んだ生徒たち=浜松市南区の浜松南高

 着付けは浜松市内の桐華流日本きもの指導者協会会員3人が講師を務めた。生徒は県繊維協会から一人一人に贈られた色鮮やかな浴衣を羽織って、講師の手ほどきを受けながら襟を整えたり、帯の文庫結びなどに挑戦したりした。
 注染そめは二橋染工場(中区)の二橋教正社長が、歴史や技術の特徴を実演を交えて紹介した。生徒は協力して花柄の模様に染料を注ぐ作業を体験し、完成した手ぬぐいを持ち帰った。
 着付けを体験した2年の吉田紗良さん(16)は「外で着ればとても涼しげ。本格的な着付けの体験は初めてだったけれど、これからも浴衣を着てみたい」と笑顔を見せた。
 (浜松総局・山本雅子)

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